PyGame-CEによるインタラクティブ表現入門その4:自由制作課題(PyGame-CE)
はじめに¶
このページは、新しい内容を学ぶためのものではない。
これまでに授業で扱ってきた Python + PyGame-CE を 基本的な土台として、 各自が 画面上で動きや振る舞いを持つもの を作るための課題である。
ゲームやインタラクティブアートのようなものを想定しているが、 厳密なジャンル指定はしない。 ただし、文字を表示するだけのプログラムや、 画面に変化のないものは、この課題の対象にはならない。
自由制作とは¶
自由制作とは、
自分でテーマを決め
自分で試し
自分で「これは面白い」と判断する
活動である。
正解はないし、 他の人と比べる必要もない。
この課題で評価するのは、完成度ではない。
一方で、 「まったく動かないもの」や、 「何をしようとしたのか分からないもの」 は評価できない。
課題の方向性(最低限の条件)¶
この課題では、少なくとも次のいずれかを含めること。
時間とともに変化する動き
ユーザー入力(マウス・キーボード)への反応
プログラム自身による自律的な振る舞い
完成度や出来栄えを競う必要はない。 自分なりに「動かしてみて面白い」と感じられることを重視すること。
前回の課題2(応用ゲーム)との関係について(自由制作の位置づけ)¶
この自由制作課題は,ひとつ前の教材「PyGame-CEによるインタラクティブ表現入門その3」での 課題2(応用ゲーム)で作成した作品を 自由制作のためのプロトタイプと位置づけ, それをもとに考えたり,発展させたり,振り返ったりすることを 基本的に想定している。
この課題では,取り組み方として,大きく分けて次のような形を想定している。 これらの取り組み方に,優劣や評価上の有利・不利はない。
課題2(応用ゲーム)で作成した作品を,そのまま発展させる
動きを調整する
表現を変える
ルールや構造を見直す
課題2(応用ゲーム)で十分やりきったと感じているため,制作を振り返る
なぜそこを一つの到達点だと思ったのか
どこを一番工夫したと感じているか
どのような判断をし,何を試してきたか
もし条件が違えば,次に何をしたいか
この場合,無理に新しい機能を追加したり, 作品をさらに大きくしたりする必要はない。
課題2(応用ゲーム)での経験を踏まえて,新しい作品に挑戦する
ゲーム以外の表現を試したい
インタラクティブアートや可視化に挑戦したい
別のテーマで新しい試みをしてみたい
この場合でも, 完成度や規模を求めることはない。
いずれの場合でも重要なのは, これまでの制作を通して
何を考え,
何を試し,
どのような判断をしてきたか
を,自分の言葉で説明できることである。
使用する言語・ライブラリについて¶
この課題では、 授業で扱ってきた Python + PyGame-CE を 基本的な土台として 制作を行うこと。
評価の対象となるのは、 この枠組みを理解し、活用しようとした試みである。
制作の過程で、他のライブラリやツールを試すこと自体を 禁止するものではない。
そのような試行錯誤を行った場合でも、 それだけで評価を下げることはない。
重要なのは、
自分が何を作ろうとしたか
そのために何を考え、何を試したか
である。
何を作ればよいか分からない場合や、 PyGame-CE で「どの程度の動きや振る舞いが作れるのか」を 知りたい場合は、 bouncingballsの例を参考にしてもよい。
これは、自由制作の一つの例にすぎない。 同じものを作る必要も、 これを出発点にする必要もない。
生成AIの利用について¶
ChatGPT や Gemini などの生成AIを、 実装の補助として使っても構わない。
ただし、
「何を作りたいか」「どう動かしたいか」は、 必ず自分で考えること。
生成AIにコードを丸投げし、 そのまま貼り付けただけのものは、 この課題の趣旨に合わない。
この課題で評価するのは、
コードを書けたかどうか ではなく、
何を作ろうとしたか
そのために何を試したか
どこが思ったとおりにいかなかったか
という、思考と試行の過程である。
提出物について¶
提出は KU-LMS(CoursePower) から行うこと。 提出期限は KU-LMS にて確認すること。
提出物は次の 2 点である。
1. プログラム¶
実行可能な状態のプログラム
未完成でも構わない
2. レポート文書¶
以下の内容を含めること(箇条書きで構わない)。
何を作ろうとしたか
自分で面白いと思う点
うまくいかなかった点、または工夫した点
(生成AIを使った場合)どの部分で使ったか
レポートには、 スクリーンショットや簡単な動画を含めて、 作品の動作が分かるようにすること。
最後に¶
この課題の目的は、
うまく作ること ではなく、
試してみること
である。
自分なりに考え、 自分なりに試し、 その結果を言葉にしてみること。
それだけで、この課題としては十分である。